綺麗な手、黒いネイル。
地下鉄で、黒いネイルをした男性を見かけた。
人をジロジロ見ることは感心しないけれど、どうしても目を引く。
本を読むふりをしてちらりと見遣れば、骨張って白い、綺麗な手をしている。どうりで、目を引くわけだ。
ネイルも服と同じくらい、いや、それ以上に難しいオシャレだと私は常々考えている。
なぜなら、その人の肌の色、手の形、爪の形、ファッションに合わせた色、デザインがあるからだ。
今日見かけた男性の艷めく黒は、服やその人の風貌と合わせても完璧なものだったと思う。
かく言う私は今日はおサボりスタイル。ツヤツヤのトップコートを、短く削って揃えた形のいい爪に塗っておしまい。
存外、接客をしている際等はこれくらいが褒められるものである。コーデ風に言うなら抜け感。
まぁ、言い風に収めようとしたが、今日の服にはあっていないのだけれど